呼吸法

プラス思考をするために、プラスの言葉とは別に、非常に重要なものがあります。
それは呼吸です。
私たちは普段、無意識に呼吸をしていますが、その呼吸は、体や心の状態と密接な関係があります。
呼吸によって肺に吸い込まれた酸素は、肺の回りの毛細血管に取り込まれ、血液に混じって全身60兆の細胞へと送られていきます。そして、それぞれの細胞の中で、食事で取り込まれたブドウ糖などと化学反応を起こして、生命活動のエネルギーを生み出すのです。

呼吸が浅ければどうなるでしょうか。
肺に取りこまれる酸素は少なくなり、当然全身の細胞に送られる酸素も不足気味になります。酸素が不足しているのですから、ひとつひとつの細胞の生み出すエネルギーも当然、パワーが不足した弱いものになってしまいます。パワーが不足した細胞が60兆集まっても、やはりパワーは不足しているのです。

人間のパワーの源は、食と呼吸です。
どんなに体にいいものを食べても、しっかりした呼吸をしていなければ、元気は出ません。体に元気がないと、考え方もどうしても暗くネガティブなものになりがちです。そしてその考え方が不安や迷いを生み出します。不安や迷いがあると呼吸は浅くなってしまいます。そして、呼吸で取り込まれる酸素が少なくなり、ますます元気がなくなります。
このように、マイナス思考をする人は「マイナス思考→浅い呼吸→心や体のパワー低下→マイナス思考」という悪循環を繰り返しているという面もあります。
この悪循環を繰り返すことによって、次第に元気がなくなるし、考え方もさらにネガティブになっていくのです。

そこで、呼吸を変えることによって、全身60兆の細胞を元気にするのです。
60兆の細胞のひとつひとつが元気になって、全身にパワーが溢れてくると、ものの考え方も変わってきます。パワーがみなぎった体で、暗くネガティブな考え方は、なかなかできないものです。体に元気が溢れてくると、考え方も自然に、明るく前向きになってきます。

さらに、呼吸法には、直接、心を元気にする力があります。
深くしっかりした呼吸をしていると、セロトニンが増えてくることが知られています。
セロトニンというのは神経伝達物質で、ドーパミンやアドレナリンといった他の神経伝達物質をコントロールして、精神を安定させる働きがあります。
呼吸法をしっかりやると、セロトニンが増えてきて、頭はスッキリし、心は落ち着いてとても前向きな気持ちになり、体にもエネルギーがあふれてきます。
呼吸法は、体も心も元気にしてくれます。その上、即効性があります。

今までは「やろう」と考える習慣によって、プラス思考を身につけるというやり方を説明してきましたが、今度は、呼吸を変えることによって、体からプラス思考を目指そうというのです。両方を併用すれば、プラス思考がはるかに身に付きやすくなります。

 


 

 

 




 

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